電子ピアノを選ぶ時、まずは予算を決めてしまうことがおすすめです。
しかし、同じ予算でも各メーカーが電子ピアノを出しているため、
どのメーカーの電子ピアノを選べば失敗しないんだろう‥
と、すごく悩んでしまいますよね。
簡単に言うと、正解は一人一人違います。
電子ピアノは、使う人によって最適な1台は違うのではないかと考えています。
日本で電子ピアノを製造・販売しているのは、
KAWAI(カワイ)
Roland(ローランド)
CASIO(カシオ)
KORG(コルグ)
の5社があります。
今回は日本の電子ピアノの5大メーカーの特徴をまとめましたので、電子ピアノを選ぶときの参考にしていただければと思います。
YAMAHA(ヤマハ)電子ピアノの特徴は品質の高さ
ヤマハは誰もが知る楽器メーカーと言っても過言ではないですよね。
アコースティックピアノ(本物の生ピアノ)を製造しているメーカーでもあり、アップライトピアノの国内シェアは、ヤマハが1位。
そして、なんと言っても、世界の電子ピアノのシェアも1位だし、世界の楽器のシェアも世界1位なんです!!
日本のメーカーが世界で一番使われているんですよ!!!
そんなヤマハの電子ピアノの特徴は、全ての機能が平均点以上のバランスの取れた電子ピアノであることです。
音色は、誰もが聞いたことのある、耳馴染みのある音です。
音楽室のピアノも、YAMAHAが多いので、みんな聞いたことがある、あの華やかなピアノの音。
タッチは、アコースティックピアノを製造しているメーカーとだけあり、グランドピアノに近いタッチ感を求めています。
しっかりとした重さの中にも、グランドピアノのように鍵盤の戻りが速く、操作性に優れた鍵盤を開発しています。
さらに、鍵盤を押したときのセンサーの反応も良いので、連打性に優れていて、とても弾きやすい鍵盤になっていますよ(^^)
ただし、スピーカーは最上位モデルとハイブリットピアノまでいかないと、少し物足りない感じもあります。
また、ものづくりの観点からも、耐久性なども含めた品質の高さにも定評があります。
ヤマハの電子ピアノを購入しておけば、もし使わなくなっても、古くなっても、買い取ってもらえることが多いでしょう。
それほどに安定性のあるメーカーだと言えます。
また、出している商品の数も多く、色々な人のニーズに応える電子ピアノがそろっています。
一番有名なのは、クラビノーバというレッスンモデルであり、タッチ感や音色、スピーカーにこだわりを持って開発されています。
中でも売れ行きがいいのは、CLP-745。
木製鍵盤を搭載したモデルの中でも一番お安く、個人的にはCLP745に搭載されているグランドタッチーエス鍵盤の方が、最上位の鍵盤(グランドタッチ鍵盤)より弾きやすい?と思うくらいでした。
コスパも良くて、とてもおすすめです。
また、ポータブル電子ピアノであるPシリーズも、手軽にピアノを始めたい人に人気。
P-125は、低価格でYAMAHAの電子ピアノが買えると 特に人気の商品ですよ(^^♪
保育士さんの練習用にもおすすめしたいです。
耳馴染みのある華やかでキラキラした音色が、YAMAHA人気を獲得!
特に、クラシックを中心に弾く人におすすめです。
KAWAIの(カワイ)電子ピアノの特徴は鍵盤タッチ
カワイも、ヤマハに次ぐ日本のピアノメーカーで、国内のアップライトピアノのシェアは第2位。
そんなピアノメーカーであるカワイが作る電子ピアノは、とにかく鍵盤タッチへの強いこだわりです。
電子ピアノに、本物のピアノと同じ木製鍵盤を搭載したのも、カワイです。
しかも、カワイの電子ピアノだけが、白鍵も黒鍵も、全て木製なのです。(ハイブリッドピアノを除く)
他のメーカーは、黒鍵は樹脂製だったり、木製と樹脂製のハイブリット鍵盤だったり。
木製鍵盤を搭載したカワイのCAシリーズは、タッチ感にこだわった電子ピアノを購入したいという人に人気のシリーズです。
その実力は、プロのピアニストも認めるほど!!
木製鍵盤を搭載したCA49の実勢価格は20万円を下回るので、他のメーカーも含めて木製鍵盤を搭載した電子ピアノの中で、一番お求め安くなっていて、とってもおすすめです!
それだけではなく、樹脂製鍵盤(プラスティックの鍵盤)モデルでも、カワイの電子ピアノはタッチ感がとにかくいいと人気です。
CN201は、15万円以下で購入できるエントリーモデルの中でも、とても人気。
実際に試弾してみて、樹脂製鍵盤の電子ピアノの中でも特にタッチが良く、適度な重さとコントロール性がありました!
ピアノを習っている人の自宅練習用の中でも、低価格で品質が良いものを求める人のニーズにぴったりです。
カワイの電子ピアノの音源は、カワイの生ピアノからサンプリングされています。
その音色は、重厚感があって、高音は響きがあり、聞き馴染みのあるYAMAHAの華やかな音色とは、対極にあるような音色です。
落ち着いた優しい響きが、KAWAIのピアノの音色です。
KAWAIは近年、最高峰のコンサートグランドピアノ”SK-EX”に力を入れているのですが、上位機種ではそのSK-EXの音源が収録されているのです!!
KAWAIのグランドピアノといえば、ショパン国際ピアノコンクールでファイナルに出場した演奏家にも使われるほど、世界で愛好者が多いんです。
カワイ電子ピアノのフラッグシップモデルとなるCA901は、お値段も40万円を超えてきますが、その一つ下のCA701は、音源も鍵盤もCA901と同じ、最上位のものです。
もちろん、響板スピーカーのついているCA901の方が、断然生ピアノに近づきますが、CA701は30万円程度で購入できるので、ヘッドフォンをして演奏することが多い人にもおすすめです(前の機種に当たるCA79はとても人気商品でした)。
KAWAIの電子ピアノは、クラシックを弾きたい人にぴったり。
そして、木製鍵盤やタッチ感にこだわりたいという人におすすめです。
Roland(ローランド)電子ピアノの特徴はモデリング音源
Rolandは、日本が誇る電子楽器メーカーです。
私も、シンセサイザーやアンプなどでお世話になっていました。
そんなローランドですが、実は電子ピアノのパイオニア♫
電子ピアノの技術発展にものすごーーーく貢献したメーカーであり、ローランドの電子ピアノは海外でもとても人気があります。
ローランドはアコースティックピアノは製造していませんが、電子楽器メーカーとしての強みを生かした電子ピアノが特徴です。
その大きな特徴の一つが、モデリング音源です。
電子ピアノは、鍵盤を押したときにセンサーが反応して、音の強さや速さを反映します。
モデリング音源では、そのセンサーに入力された情報をコンピュータが瞬時に計算して、音を一から作り上げることができるのです。
これは、ペダルを踏んだ時の弦の開放や、響板に伝わる音の響きなど、生ピアノだったらこんな風に音が響く、ということをコンピューターが計算して音を作り出してくれるということ。
モデリング音源では、サンプリング音源にはない表現力を出すことが出来ます。
他メーカーでは、音の共鳴にモデリング技術を使用していますが、音源そのものがモデリングになっているのはローランドだけの強みです。
ただし、すごくきれいなピアノの音がなるので、実力以上の綺麗な音が出てしまうような気がするのです。
LXシリーズは、”ピュア・アコースティック・ピアノ音源”というモデリング音源を使用しており、タッチによる音の変化にものすごく反応してくれているなと感じました。
また、Rolandの鍵盤は、木製鍵盤であっても、耐久性を重視して樹脂が表面に使われているハイブリット鍵盤。
適度な重さとセンサーへの反応で、トリルも弾きやすかったです。
コスパの良さから、私の推しは、音源も鍵盤も最上位のLX706。
それも、同じ価格で機能が追加されている島村楽器限定モデルのLX706GPがおすすめです(^^♪
それと、ローランドの電子ピアノ人気は、デザイン性にもあるんです!!
電子ピアノは、その大きさから部屋での存在感も大きいもの。
スタイリッシュなデザインのものが多いローランドは、インテリアにこだわる人からも人気です。
特にローランドの電子ピアノシリーズのkiyoraは、土台や足にカリモク家具とコラボした木材を使用しており、見た目がとにかくいい。
木材にこだわる分、お値段もかなり高いですが、とにかくおしゃれな電子ピアノが欲しい人にぴったりです。
Rolandの電子ピアノはアプリも多く、レッスン機能も充実した、楽しみの多い電子ピアノです。
あらゆるジャンルの音楽を、広く楽しんで演奏したい、という人は、Rolandの電子ピアノがおすすめです。
CASIO(カシオ)電子ピアノの特徴はコスパよし!!
CASIOはみなさんが思い描くように、計算機や時計が有名ですが、CASIOの電子ピアノは実はとても人気!!
その人気を支えているのは、なんといってもコスパの良さです。
低価格帯と高価格帯、両方の電子ピアノで評判が高いのが特徴です。
そのコスパの良さから、カシオは大人のための電子ピアノとして人気が高いんです。
特に低価格帯の入門モデルであるPX-S1100は、奥行約23cmのコンパクト電子ピアノながら、鍵盤のタッチも良く、ハーフペダル対応、さらにはBluetooth対応。
それでいて約6万円というコスパの良さで、手軽にピアノを楽しみたいという人に人気になっています。
元々は、このような大人のための低価格帯の電子ピアノが得意でした。
今でも、子どもの上位レッスン用にあたるモデルは発売されていません。
しかし近年のカシオは、電子ピアノと生ピアノの中間である、ハイブリットピアノもとても人気に!
他メーカーでは本当にお高いハイブリットピアノですが、カシオではGP-310を約32万円で購入することが可能!
しかも開発に当たって、世界三大ピアノのひとつ、ベヒシュタインとコラボしたという力の入れようです。
鍵盤の木材も、ベヒシュタインと同じスプルース材を使っており、品質の良く、生ピアノと同じ機構を取り入れた鍵盤に、ベヒシュタインと共同開発した音源が入っていて…という、贅沢な電子ピアノが、比較的安く購入できるのが魅力です。
このように、購買層ごとに必要な良い機能や性能を、コストパフォーマンス良く提供してくれるので、カシオの電子ピアノは人気があります。
計算機メーカーならではのセンサーの良さが、電子ピアノでも活かされています(‘ω’)
コスパの良い製品をお求めの人に、CASIOの電子ピアノがおすすめです。
KORG(コルグ)電子ピアノの特徴はデザイン性と低価格帯
コルグも日本の電子楽器メーカーで、シンセサイザーは国内外のプロミュージシャンにも愛好者が多数!
私もコルグは、とても大好きな楽器メーカーです。
そんなコルグが作る電子ピアノは、低価格帯&デザイン性に焦点を当てて、他メーカーとは一線を画す路線。
手軽に、そしておしゃれな電子ピアノが欲しいという、大人向けです。
機能も見た目もシンプルですが、演奏力には力を入れています。
我が家に現在ある電子ピアノは、コルグのLP-380という機種ですが、とてもコンパクトでスタイリッシュなデザインと、鍵盤の評判が良かったことから、仕事である保育のピアノ練習用に選びました。
元々ピアノは14年習っていて、趣味のバンド活動や仕事の保育など、ピアノを演奏する機会の多い私ですが、正直ある程度のレベルまでは、この価格帯でも弾けるかな…と感じます。
息子のピアノレッスンのために、買い替えを検討してはいますが、本当に鍵盤タッチは入門モデルの価格帯(10万円までの商品)の中でも、コルグはとてもクオリティが高いです。
こちらも、大人のための電子ピアノですが、機能がシンプルな分、息子も練習に集中してくれているので、多機能な電子ピアノよりもいいですよ。
手軽にピアノを弾きたい人の中でも、演奏力や鍵盤タッチ、そしてデザインにこだわる人は、KORGの電子ピアノがおすすめです!
まとめ
いかがでしたか?
メーカーごとの特徴をざっくりまとめてみると…
YAMAHA | バランスの取れた品質の高い電子ピアノが欲しい人 |
KAWAI | 電子ピアノだけど鍵盤タッチと音にこだわりがある人 |
Roland | いろんなジャンルのピアノを表現豊かに楽しみたい人 |
CASIO | コストパフォーマンスのいい電子ピアノを探している大人向け |
KORG | 低価格帯でデザインも演奏性もこだわりたい大人向け |
となっています。
電子ピアノの購入で、メーカー選びに迷っている人の参考になれば幸いです(‘ω’)
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