この度、小学2年生から始めた息子の為に、レッスン用の電子ピアノを探しています。
現在は、仕事の保育での練習用に買った、KORGの電子ピアノを息子にも使ってもらっています。
私自身、幼少期から14年間ピアノを習っていたので、中上級くらいの曲は弾けるレベル♫
実家ではYAMAHAのアップライトピアノを弾いておりました(^^♪
また、趣味のバンド活動をしていた時期もあり、今回探す電子ピアノは3台目だし、シンセサイザーも2台持っているし、鍵盤楽器は大好き!!!
そんな私の盲点だったのが、CASIOの電子ピアノ。
私の持ってたシンセはローランドとコルグだし、生ピアノは私がYAMAHAで主人はカワイ。
で、おばあちゃんの家にある光るキーボードがCASIO。
正直、おもちゃキーボードのイメージが強かったんです。
でも!!!
実はCASIOの電子ピアノって、低価格帯はめちゃ売れで、ハイグレードモデルは気合の入ったハイブリッドピアノ!!!
私の中では計算機や安いキーボードのイメージはもはやなくなってしまったCASIOの電子ピアノですが、実際の弾き心地など、正直にレビューしたいと思います。
CASIO電子ピアノの特徴
カシオ計算機株式会社は、電卓や電子辞書、電子楽器を取り扱う会社です。
やっぱり、CASIOって、一般的には電卓のイメージが強いのかなと思います。
私の中では、光るキーボードのイメージです。
しかし、現在は電子ピアノにもとても力を入れており、コロナ禍の巣ごもり需要で、CASIOの電子ピアノは世界でも売れているんです!
どの価格帯もコスパよし
CASIOの電子ピアノは、かつては安価モデルが中心でしたが、現在は、ハイブリッドピアノの高級モデルにも力を入れています。
このハイブリッドピアノがかなり好評なんです!!!
ハイブリッドピアノは、電子ピアノでありながら、鍵盤に本物のピアノと同じハンマーアクションの機構をそのまま取り入れたもの。
鍵盤は本物のピアノと同じだが、弦は張られておらず、音は電子ピアノと同じくスピーカーから出る。
のちに詳しく説明しますが、世界三大ピアノのひとつである、ベヒシュタインと共同開発したとのことで、音色はベヒシュタインのまろやかなピアノの音色が搭載されています。
CASIOのハイブリッドピアノ30万円以上しますが、他社のハイブリッドピアノよりは安く設定されていて、それでいて本物のピアノのタッチ感が味わえるため、上級者にも人気のモデルです。
各社のハイブリットピアノの一番安いモデルで、価格を比較してみます。
メーカー | 機種 | 価格 |
YAMAHA | NU1X | 税込 437,800円 |
KAWAI | NV5S | 税込 715,000円 |
CASIO | GP-310 | 税込 341,000円 |
生ピアノと同じアクション機構を取り入れながら、30万円台で購入できる優れものなんです!!
しかも、実際に弾いてみて、鍵盤タッチや質感など、NU1Xと比較しても遜色なく、どれもグランドピアノに近くて感動しました(^^♪
逆に、安価モデルは、日本や東名アジアでの売れ行きが良く、コロナの巣ごもり需要でさらにシェアを広げていきました。
手軽にピアノを始めたいという人に人気ですが、それは、安価でも生ピアノに近づける機能がたくさんあること!!
卓上モデルであっても、キーオフレスポンス機能が付いていることで同音連打性に優れていたり、別売りペダルを購入すればハーフペダルにも対応しています。
また、CERVIANOの最安モデルAPー470であっても、モデリング技術の搭載された音源が搭載されています。
このように、購買層をはっきりと分けて、その価格帯ではよいものを手に入れられるということもあり、安価モデルはとにかく手軽にピアノを始めたいという人に人気で、高級モデルは本物のピアノに近いものが欲しいという人に人気。
カシオは、どの価格帯でもコスパに優れた電子ピアノを提供しています。
そうして、売り上げでYAMAHAを追随する、勢いのある電子ピアノメーカーになったようです(^^♪
ベヒシュタインとのコラボ
ヤマハやカワイといった、楽器製造会社ではないカシオは、もちろん生ピアノの製造は行っていません。
この点で、音色に関して自社のサンプリング音が使えるメーカーとの差が出そうなものですが、とんでもありません!!
CELVIANO(セルビアーノ)の上位機種(AP-710)と、ハイブリッドピアノ(GP-310、GP-510)には、世界三大ピアノのひとつである「ベヒシュタイン」と共同開発された音源が搭載されています。
ベヒシュタインは、ドイツのピアノメーカー。
一台一台手作りで作られたピアノは、音の立ち上がりが早く、透明感があって暖かく優しい音色が特徴。
フランツ・リストやクロード・ドビュッシーに愛されたピアノとして有名。
日本では、三大ピアノで言えば、スタインウェイのグランドピアノを目にすることが多く、YAMAHAの傘下にあるベーゼンドルファーも有名です。
戦前の日本では、高級ピアノというイメージがあったベヒシュタインは、とにかく甘ーい音色のピアノ♫
そんな有名なピアノメーカーと共同開発したのが、CELVIANO(AP-710)とハイブリッドピアノ(GP-310、GP-510)に搭載されている音色、”ベルリン・グランド”です。
実際に弾いてみて、他の電子ピアノにはない、まろやかな音色がめちゃくちゃよかった!
ドビュッシーが愛したように、印象派の音楽にとても合います。
しかも、鍵盤もベヒシュタインと共同開発しており、良質なオーストリア産の「スプルース材」という木材を使用しています。
共同開発なので、ベヒシュタインと一緒に作った、という意味でも、CASIOの気合の入れようが伝わってきますね。
センサーの良さとモデリング技術が優れている
CASIOは、電卓のメーカーですので、電子工学上の動作性に長けたものを作れる、ということが、電子ピアノを製造する上でのメリットになっています。
タッチセンサーがとても優れているので、鍵盤を押す強さや速度に敏感に反応して音に反映させることが可能です。
また、ピアノの共鳴にもとても力を入れています。
本物のピアノは、鍵盤を押すとハンマーが弦を叩き、響板が共鳴してきれいな音を響かせる仕組みです。
また、ペダルを踏めば、88鍵すべての弦が解放されるため、結果としてピアノ全体が共鳴して、その瞬間にしか鳴らせない音がなります。
CASIOの電子ピアノでは、共鳴部分にはモデリング技術が使われております。
- 録音したピアノ音を加工する技術
- 打鍵された瞬間に強さやスピード、共鳴を瞬時にシミュレートして音に反映することができる
”マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源”では、ペダルやキーオフ、など、本物のピアノで生み出される共鳴(レゾナンス)を表現することが出来るので、ダイナミックレンジの幅が広く、立体的な音を作り出しています!
20万円前後の子供用レッスンモデルが少ない
カシオは、安価で手に入るモデルにもコスパの良い商品を販売し、ハイブリッドピアノにも力を入れて開発し、どの価格帯でも高評価。
しかし、一般的に子どもの上位レッスン用として求められるピアノが少ない、という印象です。
特に、YAMAHAやカワイ、ローランドが力を入れて開発している、20万円台の上位レッスンモデル、というのがありません。
その差は、鍵盤にあります。
電子ピアノの20万円には、だいたいの区切りがあります。それは、
なんです!!
子供がピアノ教室でレッスンを受けるに当たって、やはり重要なのは、ピアノのタッチ感と表現力。
これを再現しやすくなるのが、木製鍵盤であることがわかっているので、電子ピアノでもピアノらしい表現力を求める時に、木製鍵盤を選ぶ人が多いんですね。
CASIOの電子ピアノの鍵盤は4種類。
- スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤
- 3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ
- ナチュラルグランドハンマーアクション鍵盤
- スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤(木材×樹脂のハイブリッド構造)
据え置き型電子ピアノシリーズのCELVIANOで、ベヒシュタインと共同開発した音色が搭載されている最高峰機種「AP-710」でも「3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ」という樹脂製の鍵盤。
価格は約17万円です。
また、木材×樹脂のハイブリッド構造である「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」は、スリムタイプのPrivia「PX-S6000BK」「PX-S7000BK」に搭載されており、価格は20万円前後ですが、コンパクト・ポータブル電子ピアノの部類にあり、どちらかと言えばレッスンモデルという位置づけではない。
つまり、レッスン用という位置づけで探した時に、木製鍵盤モデルは、CASIOには30万円以上ハイブリッドピアノしかないのです。
子供レッスン用の電子ピアノとして選択肢の少ない部分は、CASIO電子ピアノのデメリットかもしれません。
CASIO電子ピアノのシリーズとおすすめ
CASIOの電子ピアノには、主に、CELVIANO Grand Hybrid、CELVIANO、Priviaがあります。
その中でもおすすめのモデルをピックアップしてご紹介したいと思います。
CELVIANO Grand Hybrid
ベヒシュタインとコラボしたハイブリッドピアノ、CELVIANO Grand Hybridは、国内外からも評判がよく、鍵盤タッチを重視して電子ピアノを購入したいという人におすすめ。
音は電子ピアノですが、鍵盤にはハンマー機構が入っており、電子ピアノ上部を開放するとハンマーがポコポコ動いているのが見えます!
また、ベヒシュタインと共同開発した商品で、ベヒシュタインとコラボした音色「ベルリン・グランド」が入っています。
また、他にも「ハンブルグ・グランド(スタインウェイに近い)」「ウィーン・グランド(ベーゼンドルファーに近い)」のピアノ音色も入っていることが特徴。
CELVIANO Grand Hybridには2機種ありますが、私のおすすめは”GP-310”です!!
GP-310は、ハイブリッドピアノの下位機種にあたるのですが、上位機種よりもおすすめの理由は、ずばり価格です!!!!
GP-310の実勢価格は、約34万円。
他社の電子ピアノのフラッグシップモデルよりもお安い価格で、本物のピアノと同じ鍵盤タッチのものが購入できるんです!!
いや、34万円は十分高級電子ピアノなのですが、この価格でハイブリッドピアノですよ…。
だからと言って品質が低いわけでなく、鍵盤だけでなく、音色や表現力も十分、いや、それ以上。
上位機種に当たるGP-510との違いは、見た目の鏡面仕上げと音色数、一部機能のみですが、実勢価格は43万円…。
9万円の差があるなら、GPー310の方が断然お得ですよね(^^♪
ただ、その差となる”一部機能”の中に、「弦共鳴システム」があるので、音の広がりはGP-510に軍配が上がります。
タッチ感だけでなく、弦全体の共鳴まで再現する音色も重視するのであれば、GP-510にしておくと後悔はないかと思います☆
CELVIANO
CELVIANOは、CASIOの据え置き型電子ピアノシリーズです。
CELVIANOには、AP-710とAP-470があり、上位機種に当たるAP-710は、GPシリーズと同じように、ベヒシュタインとコラボした音色「ベルリン・グランド」や、「ハンブルグ・グランド」「ウィーン・グランド」の3つのピアノ音色が入っていることが特徴。
手軽にベヒシュタインの音色を弾きたい、という方におすすめです。
鍵盤は樹脂製ながら、「3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ」を搭載しており、タッチ感もよく、打鍵スピードに細かく反応するので、音の変化や同音連打性にも優れています。
スピーカーも6スピーカー搭載で、臨場感のある響きを楽しむことが出来ます。
一方、下位機種であるAP-470にも、「3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ」を搭載していますが、音源にベヒシュタインとのコラボなどもなく、スピーカーは4つになります。
ただし、4スピーカーの据え置き型で、お値段は10万円前後、本格的な電子ピアノが安価で買えるので、子どもが小さい頃の電子ピアノだったり、大人が独学で楽しむための電子ピアノとしては、十分かなと個人的には思います。
AP-470は、黒だけでなく、ブラウンの高級感のある見た目があるもいいですね!!
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Privia
CASIO電子ピアノのコンパクトモデルとなるPriviaは、めちゃ売れ筋商品!!
手軽にピアノを楽しみたい、と言う人に、コスパのいい電子ピアノを提供してくれます。
Priviaの中でも2022年に発売されたモデルは、全てデザイン性も良く、おしゃれなのも魅力です(^^♪
一番売れているCASIOの電子ピアノは「PX-S1100」!!
「スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤」で本格的なピアノタッチに近づけており、「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源」で繊細な音色を表現できます。
奥行は約23cmで、ハンマーアクション鍵盤搭載の電子ピアノとしては最小クラスであり、卓上型なので場所を選ばずにピアノのある生活を楽しむことが出来ます。
別売りのペダルユニットを使用すれば、ハーフペダルにも対応してくれる。
さらにBluetooth接続も可能でありながら、お値段は約6万円。
そりゃ売れるわけです(´・ω・)
また、おしゃれなデザイン性と、木製×樹脂のハイブリッド鍵盤が魅力の「PX-S7000」。
木材は、スプルース材を使用しており、木の温かみを感じることができます。
こちらは、コンパクトモデルですが、スタンド・ペダル一体型。
ですが、スタンドは取り外しも可能なので、電子ピアノを持ち運んで弾くことも可能です。
スタンドやペダルのデザインにもこだわり、家にあるとインテリアとしてもおしゃれな電子ピアノです!!
色は、ホワイト・ブラック・ハニーマスタードの3色展開。
この機種は、PXモデルの中ではお値段が高いのですが、なんとマイクも接続し、ピアノの音もマイクの音もオーディオ録音することが可能!!!
さらに、スピーカーが後ろ向きについていて、音の広がりを感じる設計になっていたり、電子ピアノをどこに置くかによって響き方を変えることのできる「ピアノポジション機能」を搭載しています。
出典:CASIO Privia px-s7000/px-s6000
例えば、電子ピアノを壁に設置する時の設定、部屋の真ん中に置く時の設定、などと、電子ピアノを置く場所に合わせて4パターン音の響きを補正してくれる機能。
弾き語りをしたい人や、家でみんなでセッションを楽しみたいなど、大人の趣味の高級電子ピアノモデルになっています。
PX-S6000は、PX-S7000と機能はほぼ同じですが、スタンドとペダルを別売りにし、音色数を減らすことで、より手軽な価格で購入することのできるモデルです。
また、デザインもブラックのみですが、ウォルナット調の木目素材を合わせたデザインになっていて、個人的にはデザインはコチラの方が好みです。
CASIO Privia PX-S6000 BK 電子ピアノ
ちなみに、別売りのPX-S6000用スタンドは4万円程度で購入することが可能です。
CASIOの電子ピアノまとめ
いかがでしたか?
CASIOと言うだけで、「計算機メーカーだからいや」というお客様もいらっしゃると、楽器店の店員さんから聞きました。
しかし、どの価格帯でもコスパが良く、電子メーカーだからこそできるクオリティの電子ピアノが多いこと、さらにベヒシュタインとのコラボなど、本格的な電子ピアノやハイブリットピアノにも定評があります。
30万円程度の電子ピアノで質のいいものは?と聞かれると、必ず候補に入ってくるのがGP-310です。
また、低価格帯も、気軽に音楽を楽しみたいという人にも本格的な演奏が可能だったり、逆にホームパーティやセッションなどを楽しむ大人の高級電子ピアノも発売されています。
CASIOの電子ピアノについて知りたい方のお役に立てれば光栄です(^^♪
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