この度、2022年11月に発売されたばかりの新製品、
カワイの電子ピアノ”CA701”
を早速購入しました!
我が家には、私が保育の仕事レッスン用に購入したKORGの電子ピアノがもともとありました。
その後、小学生の子供のピアノレッスン用として半年ほど使用しました。
しかし、やはり表現力等の面で不十分だと感じるようになり、他の電子ピアノを探すことに。
そもそもは、実家のアップライトピアノを運んでくる予定で、家を建てた時に床の補強もしていました。
でも、30坪の細長い土地に住む我が家にとって、騒音問題は避けたいところ。
近所のみなさん、いい人だらけで助かっているのですが、だからこそ関係をこじらせたくない。
というわけで、私自身も14年間クラシックピアノを習っていたので、音とタッチ感にこだわって電子ピアノを探しました!
3か月間、悩んで悩んで、最終的にカワイCA701を購入(^^)/
ものすごく好評な口コミの多かった、CA79の後継機種となっています。
2022年11月発売の新製品を、さっそくレビューしていきたいと思います。
カワイのCA701は、
- 子どものレッスン用電子ピアノとして上位機種を探している人
- 予算30万円で生ピアノに近い電子ピアノを探している人
- 住環境等の問題で生ピアノが置けない人
- クラシックの曲をたくさん弾きたい人
におすすめの電子ピアノになっています!
予算とCA701にした理由
電子ピアノは、値段も性能も、ピンからキリで、何を基準に選べばいいのか、難しいですよね。
我が家の電子ピアノ買い替えの目的は、
- 小学生がレッスン用に弾く
- アップライトピアノが置けないので、その代替品として
- 木製鍵盤でタッチ感良く練習させてあげたい
というものだったので、目的に合わせた予算と機種を選びました!
我が家の電子ピアノの予算
予算を設定するに当たって、当初は木製鍵盤搭載の20万円以上くらい、と思っていました。
20万円以上の電子ピアノは、子どものレッスン用モデルとして人気の価格帯なんです(^^)/
その後、色々調べた結果として、私は30万円前後の高級モデル電子ピアノから選ぶことにしました。
- グランドピアノに近い構造の鍵盤を使ってほしいから
- ピアノは表現力が大切!なので音の響きを大事にしてほしいから
- 電子ピアノにするのは住環境が理由なので、できるだけ生ピアノに近いものがほしいから
というもの。
20万円クラスを見ている内に、だんだんと予算があがってしまい(笑)
せっかく習うんだったら、ちゃんと生ピアノに近い電子ピアノを買ってあげたい!
と言うことで、電子ピアノの寿命を考慮し、フラッグシップモデルより一つ下の機種、およそ30万円程度から選ぶことにしました。
候補になった電子ピアノ
さて、予算は30万円と決めまして、その価格帯の電子ピアノを弾き比べました。
具体的には、
- KAWAI CA701
- YAMAHA CLP-775
- Roland LX-706
- CASIO GP-310
この4機種を候補にして、比較検討していました。
CA701を選んだ理由
この4機種の中から、CA701を選んだ最大の理由は、タッチ感と音のバランスです!
YAMAHA CLP-775
タッチも音もいいですが、他の機種と比べてスピーカーの質が劣ります。
ヤマハの電子ピアノ等では、CLP-785(38万円)とNU1X(ハイブリットピアノ45万円)まで予算を上げると最高ですが、CLP-775では他メーカーと比較して、こもった音が出たり、高音は音割れしている気がしました。
ただし、古典時代のピアノ音源「フォルテ・ピアノ」の音色があるのが、我が家の息子的にはすごく魅力なのと、家電量販店だと楽器店よりお安く買えるのとで、とても悩んでいました。
Roland LX-706
試弾して息子がとても気に入っていました!
伴奏機能とか、子どもが楽しめる機能も満載で、鍵盤のタッチ感もよく、モデリング音源もきれいでした。
ただし、音がきれいに聴こえすぎる点と音源の質が、クラシックをメインで弾くには物足りないかな?と思い、候補から外しました。
いろんなジャンルの曲を弾くピアノ教室に通っているのであれば、とてもいい商品だなと思いました!
CASIO GP-310
最初に私が候補にしたモデルです。
ハイブリットピアノなので、ハンマーがちゃんと動いており、タッチはピアノそのものだし、ベヒシュタインの甘い音色も魅力で、さらに30万円という価格設定の魅力。
最後まで迷いましたが、Bluetoothオーディオが付いていない点と、音の響きの広がり、という点で候補から外れました。
とにかくタッチ感だけを重視するなら、GP-310がめちゃくちゃお買い得だと思います!
でも音まで重視するなら、GP-510(約46万円)ですね…。
CA701
好評だった、CA79の後継機種。
以前、CA79とCA99を弾いてみて、とにかくカワイの電子ピアノのタッチがよいことに感動。
「レンダリング」という共鳴モデリング技術が使われていて、まるでグランドピアノのような響きを味わうことが出来ます。
しかも、CA79、CA99と同じ鍵盤である、シーソー式木製鍵盤「グランド・フィール・アクションⅢ」が搭載されており、タッチと音のバランスの取れた電子ピアノだと感じて、CA701に決定しました!!
打鍵音が静かなことも、住環境で電子ピアノを選ぶ人にとって、プラス要素だなと感じます。
本当を言えばCA901が最高ですが、予算を考慮し、CA701という選択になりました(^^♪
CA701のおすすめポイント
CA701を購入して、2週間が経過しました。
まだ使いこなせていない機能もたくさんありますが、実際に購入し、使用してみてのおすすめポイントをレビューしていけたらと思っています。
ちなみに、我が家でメインで使用するのは、小学生の息子。
そして私と、そしてもうすぐピアノ教室に通う予定の娘も使う予定です。
色はローズウッド調(ホワイトメープルもおすすめ)
ホワイトメープルもおすすめ、と書きましたが、実は私はホワイトメープルが欲しかったんです(;_;)
直前までホワイトで決まっていたのに、購入時のパパの余計な一声のせいで、息子の「黒いピアノで弾きたい」欲が再燃し(笑)、あえなく交渉失敗で、ローズウッド調になりました。
狭いリビングに置くので、圧迫しない白にしたかったのですが、やっぱメインで弾く子供の意見を尊重することに。
(いや、だいぶ白がいいって、文句も言ったけどね(笑))
遠くで見ると黒くてどっしりしていますが、近くで見ると、割かし茶色っぽい色で、存在感こそありますが、思っていたよりも部屋に馴染んでいます(^^♪
椅子も茶色くて、かっこよくもおしゃれにも見えますよ!
そして息子が弾いているのを見ると、高級感があっていい!と思えるように(^^)
濃い色なので、ほこりはすごく目立ちます。
なので、普段はほこりがかぶらないようカバーを掛け、こまめに掃除しています。
部屋を明るく見せるにはホワイトメープルのがおすすめです*
「グランド・フィール・アクションⅢ」鍵盤の抜群の履き心地
CA701に搭載されている鍵盤は、シーソー式木製鍵盤「グランド・フィール・アクションⅢ」。
この鍵盤の弾き心地が、抜群に良いのです!
この鍵盤は、カワイ電子ピアノの鍵盤の中で最上位モデル。
CA901と同じ鍵盤になっています。
CA49やCA59も木製鍵盤ですが、「グランド・フィール・スタンダード・アクション」というもの。
この2つの鍵盤の差は、見えない部分の鍵盤の長さであり、CA701の鍵盤はシーソーとなる支点までの距離が、グランドピアノと同等になるようにしてあり、電子ピアノの鍵盤としては、とても長く製造されています。
よって、鍵盤の奥の方で弾いても弾きやすく、コントロール性が高くなるんです。
実際に黒鍵をたくさん使う、テンポ早めの「幻想即興曲」(ショパン)を弾いてみましたが、何という心地よい弾き心地♪
以前使っていた入門クラスの電子ピアノとは段違いでした(°▽°)
程よい鍵盤の重さと、鍵盤の戻りも早くて、まさに生ピアノに近いアクションを感じることができました!
打鍵音が静か
これもCA701を購入するに当たって、決め手となったもの。
実際、弾いた時にカタカタいう音が、他のメーカーより、また前に使っていた電子ピアノより静かです。
打鍵音は生ピアノでも電子ピアノでも、どうしても出てきてしまうもの。
30万円台の電子ピアノを購入する人は、我が家のように、アップライトは騒音問題で置けないから、と言う人も多いと思いますので、そこは打鍵音にも気にする要素になるかと思います。
それでもどうしても楽器なので、打鍵音が出てしまうので、防音マットを購入しました。
EMUL CPT300L 電子ピアノ用 防音/防振/防傷マット ベージュカラー
椅子を引いても入る大きさのマットにした方が、床が傷つかないのでおすすめですよ(^^♪
新たに収録されたSK-EXの2つの音源
前身の機種であるCA79より刷新されたのが、音源です。
カワイのグランドピアノの中でも、国際的なコンクール等にも使用される「SK-EX」というグランドピアノ。
このピアノの音源が「コンクールグランド」と「コンサートグランド」の2種類、収録されているんです!
「SK-EX」の音源には、レンダリングというモデリング技術が使われており、弦の共鳴や倍音などのアルゴリズムを、音に反映してくれます。
特に、ペダルを踏んだ時の音の響きや広がりが、まるで生ピアノにそっくりなんです(*’▽’)
「コンクールグランド」は少しはっきりとした音色、「コンサートグランド」はまるでホールにいるかのような響く音色となっています。
私は「コンクール」好み、息子は「コンサート」好みで、色々な音色で楽しんでします♪
立体的な音に聴こえるスピーカー
以前使っていた電子ピアノは、スピーカーが2個。
価格の割にはスピーカーも大きく、それなりに迫力ある演奏はできましたが、どうしても音が平面的でした。
カワイCA701では、6個のスピーカーが搭載されていて、特に上向きについているディフュージングスピーカーが、音の広がりを作ってくれていて、心地いい。
あらゆる場所からピアノの音が聴こえてきて、ものすごく立体的な音が作られているみたいです。
上面放射スピーカーがついているので、電子ピアノの上に物は置けませんが、このスピーカーの音が大切なんですね(^^♪
SK-EXの音源と合わせて、臨場感のある演奏で、子どものピアノ演奏の表現力にも影響するだろうなと感じました。
6個もスピーカーが付いているので、小さな音で弾いた時もしっかりと強弱表現をつけることができます。
夕方以降にピアノを弾くことが多いので、小さな音でも立体的に聴こえることは、我が家のピアノ選びにとっては重要ポイントでした。
ヘッドフォンで演奏した時がまた最高
CA701には、標準でヘッドフォンが付属します。
KORGの電子ピアノを買った時についてきたヘッドフォンがおまけのようなものだったので、期待していませんでしたが、これがまた良いヘッドフォンが届いてびっくりです。
この付属のヘッドフォン”SH-3”は、電子ピアノ専用に開発された高品質のヘッドフォン。
実際にヘッドフォンをつけて演奏してみて、またびっくり!!
耳元からだけ聴こえているのに、ものすごく音が立体的に聴こえます。
これから増えるであろう夜間練習にも、もってこいですね!
何気に嬉しい”楽譜ストッパー”
欲しいなと思っていたCA79には搭載されていなかったのが、楽譜ストッパー。
ヤマハのクラビノーバにはついていて、いいなと思っていました。
これが、カワイのCA701になって、楽譜ストッパーが搭載されたんです!!こんなの↓
これがついていると、楽譜の本が途中で閉じてしまうことがなくて、めちゃくちゃ便利!
息子もすごく喜んでいました。
とても小さな機能ですが、こういう何気ない機能が一番うれしかったりするもんですね~!
タッチパネルで視覚的にわかりやすく
私的には、ボタン操作の方がしやすいのですが、生まれた時からスマホのある子供にとっては、タッチパネルの方が視覚的で操作しやすいようです!
タッチパネルがかっこいいんだ(‘ω’)
まだ、購入時に貼ってあった保護フィルムははがしていません。
タッチパネルが壊れないよう、大事に使わないとな…と思っています。
ただし、電源と音量調節は、鍵盤の右側にあるボタン操作で、わかりやすくなっています。
がたつかない安定感
ある楽器店で言われたのが、
ということ。
その時に見たのがCA49という、木製鍵盤搭載の機種の中では一番低価格モデルだったからかもしれません。
木製鍵盤搭載の電子ピアノとしては、手に入りやすい価格のCA49は、実勢価格20万円を下回ります。
カワイの電子ピアノは、鍵盤に多くのコストをかけている証拠なのかもしれません。
とはいえ、そのがたつきも、気になるかと言われれば、そうでもない程度のものでした。
今回購入したCA701では、全くのがたつきもなく、どっしりとした安定感があって、めちゃくちゃ弾きやすい♫
なので、品質も安心して購入することができると思います(^^♪
Bluetoothオーディオで好きな音楽を
我が家にはiPadがありますので、Bluetoothオーディオで電子ピアノとiPadを接続しています。
ちょっと前まで持っていたCDオーディオは、時代の変化とともに売却。
YouTubeで好きな音楽を聴くようになりましたが、好きな音楽を電子ピアノの高性能スピーカーから聴くことができるんです!!
息子も小学生になり、はまっているアニメの主題歌を聴いたり、クラシックの曲も聴いたりしています。
だって…もったいないですよね…。
結構な金額を出して電子ピアノを購入するわけですから、せっかくついているスピーカーを他でも活用できるなら、それに越したことはないかと(‘ω’)
電子ピアノならではの楽しみ方のひとつとして、ものすごく活用しています(^^♪
ただし…CA79からスペックはほぼ変わらないけど…
ここは、この時代、仕方のないことだと、わかっています。
そう、前身機種からの値上げです。
私が、”CA701”の前身となる”CA79”に目を付けた時には、もうCA79は、ほぼ市場には出回っていませんでした。
半導体不足の影響による生産終了とのことでしたし、2021~22年は、メーカーを問わず電子ピアノが手に入りにくい状態が続いていました。
そして、ようやく発売が発表されたCA701。
どれだけスペックが上がっているのかな…と期待しましたが、実際に変わったのは、
- 音源の刷新、2種類のSK-EXの音色で演奏できること
- ペダルの位置を改善し、グランドピアノにより近づけたこと
- 楽譜ストッパーがついたこと
- ヘッドフォンがめちゃよくなったこと
の4点くらい。
スピーカーも鍵盤も、前機種と同じものになっています。
ですが、実勢価格は3万円程度の値上げとなっているのが、もったいないなあ…と。
でも、仕方ないですね。
同時期の2022年12月には、YAMAHAのクラビノーバCLPシリーズも、商品そのままで1万5千円程度の値上げ。
カワイに関しては、少しは機能がよくなっての値上げということで、仕方ないな…とも思っています。
ただ、CA701が発売されてすぐ、CA79の最終在庫がネット店に少量だけ出回り、どっちを買おうか悩みました。
古いCA79ではなく、新機種のCA701を購入する決め手となったのは、意外にも楽譜ストッパー(*’▽’)(笑)
息子がいつも、楽譜がめくれることにイライラしていたので、これは何気に、何気だけど結構助かるんです!!
微々たるスペックに3万円はもったいない気もしましたが、電子ピアノは何度も買い替えるものではないので、新しい機種CA701にしてよかった!と納得しています(^^♪
予算が出せるなら、迷わずCA901を選んで!
我が家は、予算を30万円にして、これ以上予算が上がらないように気を付けました。
なので、カワイだったらCA701しか選ばない、とも思っていました。
ただし…カワイ電子ピアノのフラッグシップモデルとなるCA901は、本当にすごい!!!!
予算が出せるなら、ぜーーったい欲しいモデル!!!
正直、ヘッドフォンをして弾いた時は、CA701とCA901に差は全くありません。
同じ鍵盤に、同じヘッドフォンシステムなので、当たり前です。
ただし、CA901には、ピアノと同じ響板というものが付いていて、響板を通した音がスピーカーから跳ね返ってくるような感じで、生ピアノをめちゃくちゃ感じます。
弾いてる時の体に感じる音が、他の電子ピアノでは味わえない!
なので、本音を言えばCA901が欲しかった。
でも、主人の「響板が響くと結局、近所迷惑になりそう」という騒音を気にする細かい意見、そして、これ以上の予算のつり上げはやめておこう、という自分への戒めで、CA701を購入しました。
予算が出せるなら、とにかくCA901を弾いてみて!生ピアノの響きを体験できるので!!
買ってよかったCA701は、ほぼ生ピアノ
CA701は、電子ピアノでありながら、しっかりとピアノを感じることのできる、優秀な電子ピアノです。
私はアップライトピアノでクラシックを弾いて育ちましたので、生ピアノに勝るものはない、と言う気持ちもどこかにあるかもしれません。
ただし、私は趣味のバンド活動もあって、電子ピアノのみならず、鍵盤楽器はたくさん使ってきたので、電子ピアノにも否定的な気持ちは一切ありません。
むしろ今の時代に合った選択は電子ピアノだ、とも思います。
そんな複雑な気持ちを持っていても、CA701は、演奏面でめちゃくちゃ満足できる電子ピアノです。
弾き心地と音色のバランスが良く、クラシックの練習にもってこいです。
カワイのピアノの音色は暖かくて重厚感があるので、その点も気に入っています。
生ピアノに比べて寿命の短い電子ピアノとしては、CA701の32万円は、本当に高額な買い物(ノД`)・゜・。
ですが、入門モデルの電子ピアノから、買い替えて本当によかったと思っています。
ピアノの練習が、もっともっと楽しくなった!
という長男の声にも満足しています(^^♪
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