帝王切開の傷跡が赤くケロイドになってしまった時の治療法

帝王切開の傷跡が赤くケロイドになってしまった時の治療法

私は長男出産時、逆子のため予定帝王切開で出産しました。
帝王切開とわかっていたのに、お金のこと以外何もしなかったので(笑)、傷跡のことなんて考えていませんでした。
出産した産婦人科の先生にも、傷跡がどうなるかのお話はほとんどありませんでした。きれいに治るよくらいにしか言われてません。
その結果、帝王切開の傷跡がケロイドとなって、3年以上たった今も治っておらず、形成外科に通っています。

また、足にできた脂肪腫を切除する手術も形成外科で受けましたが、やはり一部が赤く盛り上がっています。
ケロイドになるかもとわかっていたので、形成外科の先生にケロイドになる仕組みや対策などを色々と教えてもらいました。

今、産後1年以上経っても、帝王切開の傷跡が痛かったり痒かったり、また赤く盛り上がってしまっているなら、ケロイドになっている可能性が大きいです。
では、ケロイドとは何かケロイドになってしまった時の対処法などを見ていきましょう。

ケロイドとは

傷跡が、赤くみみずばれになって盛り上がったものを、ケロイドといいます。
一般的に「ケロイド」と呼ばれるものには、ケロイドと、肥厚性瘢痕の2種類があります。
ケロイドは体質によるものが大きく、ニキビの跡やピアスをあけた耳など、小さな傷からも発症することがあります。

どうして手術痕がケロイドになるの?

帝王切開など、皮膚を切り開いた手術では、最後に皮膚を縫合してもらいますよね。
縫合された傷跡の表面は、術後24時間以内に細胞がくっついてばい菌が入らないようになります。そして、皮膚の深い組織の部分も3~4日くらいで細胞がくっつきます。
皮膚と皮膚の間には、血液の成分が糊の役割をし線維組織を形成していきます。

傷跡はテーピングをするなどして無理に引っ張らなければ、数日でおさまっていきます。

しかし、いったん治ったと思われる傷跡が、数日後に赤く盛り上がってくることがあります。
これは、線維組織が過剰に作られたことで、表面に膨れ上がってきたからです。
これを肥厚性瘢痕といいます。

肥厚性瘢痕は、傷の外に広がることもなく、放置しても半年から1年で自然と白くなって治っていきます。

はまじ
私は産後、1年半後に自然と治ったという人の話を信じて、自然と治っていくのを待っていたのです。ケロイド体質だとも知らずに…

しかし、この肥厚性瘢痕が消えずに、さらに赤く盛り上がっていったり、傷跡の周辺にまで赤みが広がったりすることがあり、これをケロイドと言います。

ケロイドかもしれないと思っていたけど、肥厚性瘢痕で自然と治った人もいれば、私のように自然と治らず赤いままの人もいるというわけです。

ケロイド体質

見てきたように、傷跡のすべてがケロイドになるわけではなく、肥厚性瘢痕にもならない人、肥厚性瘢痕はできたがケロイドにはならずに治った人、ケロイドになってしまった人がいるのです。
ケロイドになるかどうかは、一般的には体質的な要素が強く、遺伝するそうです。

私の母もケロイド体質だそうで、ケロイドが何か知らなかった私は、母が形成外科に通っている理由がケロイドという名前ということさえ知らずにいました。だから、遺伝するものなのに、自分がケロイド体質だと知らなかったのです。
縫合した時の皮膚の様子や、その後の傷跡への負担などで、ケロイド体質でない人もケロイドになることがあります。帝王切開の時だけケロイドになった人もいます。

ケロイドになってしまったら

帝王切開の傷跡が赤くなってしまったら、まずは形成外科を受診しましょう。
専門家でも「肥厚性瘢痕」と「ケロイド」を見分けるのは難しいそうですが、早めに対処することで、ケロイドになることを予防することができます。また、ケロイドになってしまっても、治療しているかしていないかでは、かゆみや赤みなど症状に大きな変化がありますよ。

1年経っても赤みが消えない時は、要注意です!

また、帝王切開後の傷跡を治療する方法は、これから出産する予定がある人とない人で分かれます。

これから先、出産予定のある人

これから出産予定のある人は、ケロイドを取り除く治療はせず、保存的治療を選択することになります。
というのも、取り除く方法を取ったとしても、次の出産時の帝王切開でまたケロイドになる可能性があるからです。

既往帝王切開歴のある人は、次回の出産も基本的には帝王切開が選択されます。

内服薬(飲み薬)

内服薬では、リザベンという薬が処方されます。リザベンは、ケロイドや肥厚性瘢痕だけでなく、アレルギーや喘息にも効くお薬です。
ケロイドや肥厚性瘢痕による赤みや痒みを軽減してくれます。
ただ、速攻性はなく、飲み続けることでじわじわと効果が発揮されてきます。

私が処方されたリザベンカプセルは、毎日1日3回。忘れず飲めた日は数日でした(笑)
それでも、飲んでいると痒みがおさまります
妊婦(特に3か月以内)や妊娠の可能性のある人には禁忌の薬です。
計画的に妊娠を希望しているのであれば、排卵日以降は飲まない方がいいでしょう。
また、遅くとも妊娠が分かった時点で、服用をやめましょう。
授乳中は、授乳を避けるように指導されます。
動物実験により、乳汁中に成分が移行することが確認されているそうです。

塗り薬

ケロイド治療に効果があるとされている塗り薬には、様々な種類があります。私が処方されたことのある塗り薬は、

◎リンデロンVGクリーム
◎ヒルドイドソフト軟膏

この2種類です。
しかし、この塗り薬も対処療法にすぎず、完全な治療ができるものは今のところありません。

テーピング

テーピングをすることで、傷が引っ張られるのを防ぎ、傷跡を保護してケロイドを予防したり、広がったりするのを抑えたりします。
テーピングは、形成外科を受診できなくても、薬局やネットで買うことができ、治療を始めることができます。

私はピタシートを勧められて使っていました。薬局にはあまり置いていないので、ネットか病院で購入します。

マイクロボアテープ単体で傷を保護したり、ピタシートの上から貼ったりして使っていました。

また、処方されたことはありませんが、他にもテーピングの種類はたくさんあります。


基本的には形成外科を受診して、医師の指示に従いましょう。

次の帝王切開時にケロイドを一緒にとってもらう

一部の産婦人科では、帝王切開の時に、前回の帝王切開で出来たケロイドを取ってくれるそうです。

ただ、産婦人科は赤ちゃんと母体の保護を優先するので、きれいに傷跡を治すための手術は形成外科でしてくださいとのことでした。

もう出産する予定はない人

これから出産をする予定がない場合には、傷跡に直接治療していくことが多いです。

ステロイド注射

ステロイド入りの注射直接ケロイドに注入します。赤みや痒みにとても効果がありますが、長期間にわたって何度も注射をしなければなりません。

母によると、「めちゃくちゃ痛い」と言っていました。

また、薬が効きすぎて、逆に皮膚がへこんでしまうこともあるそうです。

ステロイドの影響で、生理不順になってしまうことがあるそうです。

手術療法

手術はケロイドを取り除くことが可能ですが、またその手術によってできた傷跡がケロイドになる可能性もあります。
①ケロイドのある組織を深く切り取る摘出手術
②縫合は、見た目のきれいさよりも、ケロイドが再発しないような縫合法
③術後は放射線治療をおこなうことも
④また、手術痕をテーピングなどで長期間保護する

術後すぐに対処しておくことが大切

知っていればよかったことは、手術後の傷跡の処理が大切だということ。
次の出産では、必ず傷の保護シートを使用しようと考えています。

ケロイドが痒くなり、辛い人は、ぜひ形成外科を受診し、適切な治療を行ってくださいね。

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