先日、左側の太ももにできた直径5㎝の脂肪腫を摘出しました。
その時の体験談の前に、
脂肪腫って何者?
と思っているあなたに、脂肪腫の正体をご紹介します。
脂肪腫とは?
脂肪腫は、脂肪細胞から出来た皮下腫瘍のひとつで、良性のものです。
腫瘍というと怖いですが、いわゆる『脂肪の塊』なので、悪性化することもないそうです。
ただ、腫瘍なので、とてもゆっくりではありますが、肥大化していきます。
大きくなると15㎝になることもあるそうです。
こぶのようにできますが、その上の皮膚には変化はありません。ふくらみや、しこりとして認識されます。
首や上腕、大腿などにできやすいようです。
目玉焼きの黄身の部分みたいな感じ。
脂肪肉腫とは違う?
脂肪腫に似たもので『脂肪肉腫』というものがありますが、こちらは悪性の癌です。
脂肪肉腫だと、大きくなるスピードが速いそうです。痛みはある人とない人がいます。
脂肪腫と脂肪肉腫は、見た目では判断がつきません。エコーやCTをして判断されます。
なので、自己判断で脂肪腫だと思って放っておくと危険ですので、必ず受診して診断してもらってくださいね。
脂肪腫の原因と対策は?
原因
脂肪腫ができる原因は、今のところ特定されていません。
脂肪と名がつきますが、肥満との関係もありません。
30代から40代に多いそうですが、私が発見したのは29歳。脂肪腫の大きさからみて、発見は遅れましたが、もっと前からあったように思います。
脂肪腫は、幼少期にできて、ゆっくり大きくなるものもあるそうです。
治療方法
脂肪腫を治療する唯一の方法は外科手術での腫瘍摘出です。
脂肪腫は薬では治りませんし、放置して小さくなることもありません。
ただ、放置しても、悪くなることはなく、脂肪腫を持ったままにしておく人も多いそうです。私は、家族の勧めで、切除手術に踏み切りました。
脂肪腫を切除するメリット、デメリットは?
脂肪腫は放置しても、脂肪腫自体が悪さをすることはありませんが、放置しておくと大きくなり、神経や筋肉などを圧迫して日常生活に悪影響を及ぼす場合があります。
それでも、手術するか迷っているのであれば、手術のメリット、デメリットを考慮して、手術をするのか決めると良いでしょう。
切除するメリット
- 見た目がよくなる
- 大きくなる心配がなくなる
切除するデメリット
- 手術跡が残る
- 費用がかかる
- 腫瘍の大きさによっては入院しなければならない
この中でも、腫瘍が大きくなる心配がなくなるというのは、大きなメリットになると思います。
というのも、大きくなってから取ろうと思うと、手術も大がかりになるし、費用もよりかかります。
また、大きくなって神経や筋肉の近くまで大きくなると、さらに手術が大がかりになるそうです。
将来的に取ろうと考えている方、他の臓器などに影響が出てから取ろうと考えている方は、できるだけ早く取ってしまうことをおすすめします。
何科を受診すればいい?
脂肪腫を摘出するのであれば、形成外科です。
そこで、エコーを撮ってもらい、おそらく脂肪腫だろうということで、その後、同じ病院内の形成外科を紹介してもらいました。
初めから形成外科を受診してもいいし、形成外科がなければ、整形外科で対応していただけると思います。
日帰り?入院?
日帰り手術か、入院手術になるかは、脂肪腫の大きさや、できた場所によって決まります。
また、神経や筋肉を圧迫しているようであれば、複雑な手術になるので、入院手術になることもあるそうです。
これは、形成外科専門の病院か、総合病院かによっても変わるそうです。
費用は?
気になる費用ですが、日帰りか入院か、また腫瘍の大きさによって変わってきます。
手術には各種健康保険が使えます。
入院となると、手術費、入院費の他に、事前検査(血液検査など)の費用がかかります。
①整形外科→約3000円
②事前検査→約10000円
③入院手術費→約40000円
④その後通院→約3000円総額56000円!!お金かかってしまったー!!
私は5㎝になるまで気付かなかった(おバカさんだった)ので、脂肪腫発見から1か月後に手術をしましたが、脂肪腫が小さい時に日帰りで手術を受ければ、あと20000円は安くできるはずです。
日帰りであれば、30000円くらいでできると思います。
まとめ
こんなところにこぶみたいなの!?というのを発見したときは、脂肪腫を疑ってみてくださいね。
○脂肪腫を治す薬はなく、緩徐ではあるが大きくなる
○脂肪腫は摘出手術が可能
○大きさによって費用や日帰りかが変わる
○脂肪腫かもと思ったら、整形外科か形成外科へ
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