昨年度、息子の幼稚園の謝恩会でのスライドショーを担当しました。
スライドショーなんて作るの初めて!
結婚式のも業者にポーンとお願いしちゃったし。
私の場合、事情があって急遽担当を任されることりなり、しかも3月の謝恩会なのに年末から作業をスタートさせるバタバタぶり。
スライドショーのソフトって何?
という超超初心者の状態から、15分のスライドショーをなんとか作り上げました。
今回は、私が使った無料動画編集ソフト、DaVinci Resolve(ダビンチリゾルブ)でのスライドショーの作り方を説明していきます。
まずは、サンプル動画を作りましたので、ご覧ください!
謝恩会スライドショーの作り方!実際に作った感動する構成や手順を紹介します
どうしてDaVinci Resolve(ダビンチリゾルブ)?
とにかく何もわからない状態で、無料のソフトをGoogle先生に聞くところから始まりました。
スライドショーの無料ソフトって、有料版のお試しだったり、無料で使える期間が決まっていたり、写真の枚数がちょっとだったり、ウォーターマークが入ってしまったり‥。
とにかく、無料のままでは使えないものばかり。
しかも「スライドショー 無料」とかで調べても、DaVinci Resolveは動画編集ソフトなので、検索結果にほとんど出てきません。
私の場合は、たまたま旦那が一度だけ使ったDaVinci Resolveが、パソコンにあったんです。
ただし、動画編集ソフトなので、写真スライドショー専門のソフトと比較して、かなり面倒な作業もたくさんあります
それでも、このソフトを使ったことで、めちゃくちゃいい出来に仕上げることができたし、超初心者の私でもスライドショーを作ることができる、優秀なソフトだと思います。
ダビンチリゾルブ
プロジェクトの起動と準備
では、さっそく作り方を見ていきたいと思います。
ダウンロードが終わったら、まずはソフトを開いて、新規プロジェクトを立ち上げます。
プロジェクト名を入れたら始まります。
私は、構成ごとに別プロジェクトで作っていきました。
タイムラインフレームレートの設定
ここで重要な設定は、タイムラインフレームレートです。
タイムラインフレームレートとは、1秒間に何コマある動画か、というもの。
DaVinci Resolveはあくまで動画編集ソフトなので、写真を1枚3.5秒で表示したい!と思って、クリップの長さを3.5と入力しても、スライドショーソフトのように3.5秒にはならないんです。
ここがややこしいポイント。
初期設定は24fpsになっています。
画像のなめらかさは映画と同じ。
これは、1秒を24で割った数、約0.04秒が1コマあたりの表示時間、となるわけです。
よって、クリップの長さを3.01と入力すれば、実際の長さは約3.04秒になります。
逆に、3.1秒にしたい時は、3.024と入力したいところですが、3.02までしか入力できません。
私は、このタイムラインフレームレートを、25fpsに変えました。
理由は、単純に計算しやすいからです。
例えば0.1秒は、0.02か0.03と入力、0.2秒は0.05と入力します。
写真のスライドショーを作る場合は、25fpsが1番わかりやすくておすすめです。
変更は、ファイル⇨プロジェクト設定から行うことができます。
メディアプールに写真や音楽を入れる
編集前に、まずは使いたい写真をメディアプールに入れます。
メディアプールに入れる時は、1番左のアイコン“メディア”をチェックします。
ソフト内からフォルダを指定して、写真や動画を表示させます。
私はフォルダ内で順番に並べ替えていましたので、写真の名前が連番になっており、すべての写真がひとつのクリップとして認識されています。
こんな時は、『個々のフレームを表示』にチェックを入れます。
すると、一枚一枚、別のクリップとして写真が表示されます。
この写真をメディアプールに入れます。
使う音楽(オーディオファイル)も一緒にメディアプールに入れます。
後で編集しやすいよう、この写真をダビンチリゾルブ内で一つのフォルダにまとめます。
ダビンチリゾルブでは、『ビン』にひとまとめにして入れていきます。
ビンの名前を指定して、そこに写真や音楽をドラッグ&ドロップで入れます。
編集作業①
ここまでが下準備。
長い長い編集作業が始まります♪( ´θ`)
ここからは、基本的には左から2個目のアイコン“エディット”にて作業します。
写真や音楽のクリップを並べる
メディアプールからクリップを選択して並べていきます。
上段が写真や動画のメディアファイル、下段に音楽のオーディオファイルをタイムライン上に並べます。
私は写真の仕分け作業の時に、フォルダ内で使いたい順番に数字を振ってましたので、一気にドラッグ&ドロップで入れるだけで、使いたい順番に写真が並んでいる状態になりました。
もちろん、一枚ずつドラッグ&ドロップで入れながら並べ替える方法もあります。
音楽もメディアプールから、オーディオの段に入れます。
テキストを挿入する
スライドショーに必要不可欠なテキストの挿入の方法です。
画面左側のツールボックスから、タイトル+を選択し、タイムラインに乗せます。
タイムラインでは、上段にある方が上側に表示されるようになっています。
テキストクリップを挿入する位置ですが、黒い画面に文字を打つ場合は、写真と同じ段に挿入しても大丈夫です。
写真上などにテキストを挿入する場合は、その写真の上段にテキストクリップをのせます。
テキストの文字入れは、画面右側で行います。
フォントも指定できますが、日本語に対応しているものを選んでくださいね。
また、アルファベットだとおしゃれなフォントもたくさんあります。
フォントの色やサイズも変更できます。
サンプル動画のタイトルで表示したように、文字をだんだん表示させたりするには、
write onの機能を使います。
テキストの位置を移動したい時は、タイムライン左上にある『変形』をクリックします。
すると、テキストクリップが範囲指定されているながわかります。
あとは、ドラッグ&ドロップで移動させたい場所にもってきます。
クリップの長さを変更する
変更したいクリップを選択して、右クリックすれば、『クリップの長さを変更する』という項目が見つかります。
複数選択でもできますので、一気にたくさんの写真の長さを変更することも可能です。
前述した通り、クリップの長さを変更する場合は、タイムラインフレームレートのfpsに合わせて入力します。
例えば、タイムラインフレームレートを25fpsに設定しており、写真1枚を3.6秒で表示させるには‥。
よって、クリップの写真1枚を3.6秒表示したい場合は、3.15と入力します。
25fpsの場合は、小数点以下0.6の所を任意の長さに変えて、この計算式を利用してください。
もしくは、オーディオの波形に合わせて、一枚一枚手作業で長さを調節する方法もあります。
クリップを手作業で並べなおす
ここからが、スライドショーソフトと違って、めちゃくちゃ面倒な作業。
クリップの長さが変更されると、くっついていたクリップが離れてしまいます。
逆に、クリップの長さを長くすると、その分後ろのクリップの長さが短くなります。
そう。
クリップを置きたい場所へ、手作業で動かさなければならないのです。
正直、この作業にかなりの時間を要します。
私が使用した写真や動画の総数は、280枚くらいだったので、写真の差し替えの度にタイムを調整して…、すっごーい大変でした( ゚Д゚)
頑張ろう…(笑)
オーディオを編集する
あと、音楽の使いたい部分だけを使うために、音楽のいらない部分をカットしていきます。
タイムラインの上にある、ギザギザのマーク『ブレード編集モード』を使用します。
音楽の切りたい部分にカーソルを合わせてクリックすると、オーディオファイルが分割されます。
分割できたら、ブレード編集モードから、矢印のアイコン『選択モード』に戻って、不要な方のクリップを選択します。
クリップを削除するときは、Back spaceかDeleteのキーで削除できます。
編集作業②
さて、クリップを並べ、長さを変更出来たら、次は効果をつけていきます。
効果も、そのままエディットのページで編集していきます。
ディゾルブをつける
ディゾルブというのは、写真と写真の切り替えの部分の効果です。
基本的には『クロスディゾルブ』という効果をつけます。
これは、次の写真に移動する際に、前の写真がだんだん消えると同時に、次の写真がだんだん表示される、というもの。
これがあると、すごくおしゃれな演出ができます。
私は謝恩会でのスライドショーを作成しました。
1枚ずつの写真表示時間が短かかったため、ディゾルブをつけると写真の表示時間もさらに短くなってしまったので、必要なところだけクロスディゾルブを使いました。
では、クロスディゾルブの効果のつけ方です。
ツールボックスの『ビデオトランジション』から『クロスディゾルブ』を選択し、クリップとクリップの間にドラッグ&ドロップで持ってきます。
クロスディゾルブをつけたいところ一つ一つに、効果をつけてください。
クロスディゾルブをつけると、こんな感じになります。
クロスディゾルブをつけない場合はこんな感じ。
演出によって使い分けるのいいかと思います(^^♪
ダイナミックズームをつける
写真1枚1枚に動きをつける方法はいくつかあります。
手作業で動かす方法もあるのですが、難しいので、とりあえず簡単に動きをつけられる『ダイナミックズーム』を使います。
これは、ズームされた写真をだんだん小さく表示するか、小さく表示された写真をだんだんズームアップして表示するか、の、どちらかの効果をつけることが出来ます。
まずは、効果をつけたい写真を選択して、画面右側に表示される『ダイナミックズーム』をonにします。
最初は、ズームされた写真をだんだん小さく表示する、ズームダウンの効果がつけられています。
だんだんズームアップして表示する効果にする場合は、『反転』をクリックします。
ズームアップとズームアウトを交互に表示させたらこんな感じになります。
ズームアップとズームアウトを交互にすると、揺れる雰囲気が良く出ます。
連続してズームアップだと強調される効果に、連続してズームアウトだとせつない感じも出せますね。
ダイナミックズームをつける時は、ズームされた箇所の端が見切れてしまうので、確認しながらつけます。
最初の写真の大きさを変えておくのもいい方法です。
大きさを変える方法は、クリップを選択し、カーソルをそのクリップの先頭に合わせます。
右側に表示される「変形」の『ズーム』の倍率を変更すれば、クリップの大きさを変えることが出来ます。
フェードアウトする
さて、動画の最後の部分がぶつ切りにならないよう、音楽やクリップをフェードアウトさせます。
フェードアウトはめちゃくちゃ簡単です。
フェードアウトさせたいクリップを選択し、クリップの右上にある四角いマークを左にずらすと、斜めの影ができます。
その部分がフェードアウトされる部分となります。
これで終了です。
細かい写真の編集だとかもできますし、音楽の音量調節もできますが、簡単な作業はここで終了です。
プロジェクトのこまめな保存を忘れずに!
動画ファイルMP4へ書き出す
編集したものを、写真や動画、音楽などすべて統合して、動画ファイルにする書き出し作業を行います。
この作業を「レンダー」といいます。
書き出し作業は、画面下部の一番右側、『デリバー』という画面で操作を行います。
保存したいファイル先を指定し、フォーマットをMP4にします。
いろいろな保存形式があると思いますが、MP4は互換性が高いので、基本はMP4にしておきましょう。
品質など、変更したい場合はそれぞれ変更して、『レンダーキューに追加』をクリックします。
すると、画面右側に、レンダーキューのジョブ一覧が表示されるので、クリックして選択したら、レンダーを開始します。
レンダーが終わるまで放置していても大丈夫です☆
完成した動画を確認して、作業終了です!お疲れさまでした!!!
DaVinci Resolveでスライドショーは作れる!
結婚式のムービーだったら、1枚の写真の表示時間も7秒とか8秒とか、長く表示できるので、効果をたくさんつけて、すてきなムービーができそうです。
しかも、作業時間も短くてできそう。誰かのウェディングムービーを作ってあげたい気分。
謝恩会用の15分のスライドショーは、めちゃくちゃ時間がかかりました。(笑)
でも動画も使えるし、何から何までこのソフト一つで行えるので、私はこれからもスライドショー作成にはダビンチリゾルブを使いたいと思います。
DaVinci Resolveでスライドショーを作る時のデメリットは、
動画も編集できるので、静的な素材だけでなく、アレンジがききますよ。
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