水いぼがあったらプールに入れないは嘘!水いぼの原因と園への対策

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幼稚園・保育園
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長男は、去年の冬から水いぼがあり、現在も治療中です。
かかりつけの皮膚科では、水いぼは取らないという方針です。
昔はよく、「親玉の水いぼをつぶす」という治療が行われていて、私も小さいころに泣きながら取ってもらいました。
アトピー性皮膚炎も患っていたので、肌トラブルは多い方でした。

ただ、現在の水いぼの治療は変わってきており、塗り薬による治療、すなわち保存的治療を選択する医院が増えているそうです。
また、水いぼがあると幼稚園や保育園のプールに入れない、ということもあり、園によって対応はまちまち。

そもそも、水いぼって何?どうしてプールに入れない園があるのかをまとめてみました。

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水いぼとは

水いぼの正式名称は「伝染性軟属腫」であり、子供が感染する良性のウィルス性の皮膚感染症です。
子供の腕や背中、お腹、足などに、小さな白いプツプツとした発疹ができます。子供によっては100個くらいできたりします。
水いぼは、放っておいても1年で90%が自然治癒すると言われています。アトピー性皮膚炎の子供や乾燥肌の子供は、感染が広まりやすい傾向にあります。

感染の原因

感染するのは、水いぼウィルスとの直接的な接触接触です。ウィルスが空気中に飛んで感染することはありません。
水いぼを持っている子供と皮膚が接触することによって感染します。
水を介して間接的に水いぼが感染することもありません。

治療方法

医療従事者の中でも意見が分かれるようで、長男が行った皮膚科の先生にも、医院によって様々な対応があることを教えてもらいました。

積極的な治療

水いぼをピンセットで除去します。
できた水いぼをすべて除去する場合もあれば、ウィルスが飛び散っているような大きな水いぼだけを除去する場合もあります。
強い痛みを感じるため、麻酔クリームを塗ったりして治療します。
かかりつけの医院では、水いぼを取らなければならない場合は、外来終了後に治療するそうです。
子供が強い痛みを感じ、どうしても泣いてしまうからです。

保存的治療

長男が行っている治療は、保存的治療です。
赤みを帯びているイボに対しては1週間ほどステロイド入りの軟膏を塗り、その後は保湿クリームを塗るという治療です。
ステロイド入り軟膏は「ロコイド軟膏」、保湿クリームは「ビーソフテンクリーム(ヒルドイドのジェネリック)」を処方されました。

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どうしてプールに入れないの?

水いぼは水を介しては感染しないにも関わらず、幼稚園や保育園では水いぼがあるとプールに入れないという対応がよく見られます。
逆に、水いぼがあってもプールに入れる園もあります。
この差は、一体どこから生まれるのでしょう。

プールでの感染源は「ビート版」や「タオル」の共有

水を介しては感染しない水いぼですが、ビート版などプールで使用するおもちゃに付着したウィルスによって感染することはあります。
しかし、一昔前までは、プールの水を介して感染すると考えられていたため、水いぼをすべて除去しないとプールに入れないという園が多かったのです。
そして、保護者としても園でプールに入れさせてあげるため、子供が泣いてもピンセットで除去してもらっていたのです。

学校保健安全法の「学校感染症」による位置づけ

少し前までは「学校保健法」と呼ばれていた法律ですが、2009年に改正され、名称も「学校保健安全法」に改正されました。
学校保健安全法施行規則第18条に定められた「学校において予防するべき感染症」の中に、条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患として、水いぼも定められております。

また、学校感染症の解説が文部科学省から資料として作成されており、水いぼについての記述もあります。

プールや水泳で直接肌が触れると感染するため、露出部の水いぼは覆ったり、処置したりしておく。タオル、ビート板、浮き輪などの共用を避ける。 ワクチンはない。
出典:学校において予防すべき感染症の解説

ここで注目すべきなのは、「プールに入ってはいけない」と書いてはいないこと!
幼稚園や保育園でも、学校保険安全法に基づいて園で対応を決めるようになっており、未だにプールに入れないとしている園の対応は、時代遅れ…という気がします。

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水いぼがあってもプールに入るために

学校保健安全法でもプールを禁止する事項はなく、医学的にもプールの水を介した感染はないとされている水いぼですが、やはり水着での活動は肌の露出も増え、子供同士の接触の機会も増えてしまします。
また、学校保健安全法でも、用具とタオルの共有は避けるよう明記してあります。

なので、「水にウィルスが入らないようにする対策」ではなく、「ウィルスが直接、他児や用具に付着しないようにする対策」は絶対に必要なのです。
水いぼでもプールに入ることができる園でも、次のような対策を講じています。
実際、私が保育の仕事をしていた時は、どの園でもこのような対応をしていました。

水いぼを覆う

プール活動が始まる前に、事前に保護者に対して、水いぼを覆うことをお願いしています。
水いぼは、直接接触しなければ感染しないので、水いぼがある部分を全て覆うことが大切です。

水いぼが少数のみ    ⇒ガーゼや絆創膏で覆う
水いぼが全身に広がっている⇒上半身についてはラッシュガードで覆う。下半身はガーゼで覆う

基本的にはこのような対応でいいと思いますが、園によってラッシュガードが使えないという場合もあるかもしれません。
直接、園に確認してみましょう。

先生に水いぼがあることを伝えておく

基本的には持ってきたタオルを使う園が多いと思いますが、足ふきタオルなど、どうしても共有する場面も出てきます。
あらかじめ先生に伝えておくことで、水いぼがある子供は一番最後に使用できるように配慮することもできます。
また、幼児クラスでは小さなビート板を使用することもあります。
みんなで共有するのではなく、水いぼのある子供だけが使うビート板を用意することもできます。
感染拡大を防ぐためにも、必ず先生に事前に伝えておきましょう。

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園から「プールに入れない」と言われてしまったら?

法律的にも理論的にも、水いぼがあってもプールに入れるはずなのに、プールに入ることを禁止している園は、水いぼに対する正しい知識が園で共有されていないことが多いと思います。
保育関係者であれば知っておくべきことですが、残念ながら知識がない園もあるのです。

園側に直接交渉する

先ほど載せた「学校において予防すべき感染症の解説」のページには、PDF資料で水いぼの解説が詳しく掲載されています。
園側に、水いぼがあってもプールに入れるという要望を出す場合は、この資料を持って行ったり見せたりすると良いでしょう。
古い慣習が続いたまま、プールに入れないとしている園もありますので、正しい資料を提出することは大切です。

医院に相談する

地元の小児科で、園医に指定されているならば、お医者さんに相談して、お医者さんから園に伝えてもらうのも一つの手段です。
病気のことなので、医者から言われた方が、園としても納得できるということもあるかもしれません。

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正しい知識で子供にプール遊びの機会を!

長男は、3月から始まった水いぼの治療が終わらず、大きな水いぼもまだ治っていません。
本人曰く、痒みもないそうですが、気になって触ってしまっています。
なんとかプールまで…と思っていますが、まだ脇に10個くらいできているので間に合わなさそう。
幼稚園側はプール禁止にはなっていないので、ラッシュガードを購入しようと思っています。

プール遊びは、夏の保育の醍醐味!!!
先生も子供も、楽しい保育時間になること間違いなしです。
正しい知識の上で、水いぼのある子供もプール遊びの機会がしっかり与えられるといいですね!

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